takakazuのブログ

家庭菜園と、趣味での小説

2022年4月のブログ記事

  • 今年もお祭は中止。

    五穀豊穣を祈願して毎年行ってた山車引きの行事はコロナの影響を考慮して昨年同様今年も中止となった。 お祭好きでもない私としては、(あw、楽でええわ꒪꒫꒪))なんやけど、中には異常に好きな者もいて悔しさに打ち震えているんやないかと想像する。現在は綱を握る町民も減り、役をする子供達や助人を探すのにも苦労... 続きをみる

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  • 頭がなまくら起こして、言霊降りて来ないので(*´∀`)

    ミャーとの添い寝画像をupします(*^^*) 要らない?(笑)

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  • 簡単に考えてた。

    薄い親戚のうちから畑に雑草が生えて処理に困っている。どうにかできないかと相談を受けた。そのうちは非農家で将来息子が家を建てる為に購入したという。大体の場所は知っていたので見た目畑なのに宅地なのか首を捻ってきくと、その辺よく分からないという(苦笑)私としてはどうでも良い事なので、現場を見て雑草が生い... 続きをみる

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  • イブ、原点回帰・その6

    「私がなぜいきなり正体を打ち明けたのかと言いますと、この私の左腕にあります」そういうと右腕で下におろしている左腕の肘の部分を持って、テーブルの上に『ゴトッ』と置いた。「屋上から美鞘さんと飛び降りた際、衝撃を和らげる為に壁に打ち当てました。腕が壁に刺さり思惑通り落下の加速は防げたんですが、肘の関節部... 続きをみる

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  • イブ、原点回帰・その5

    高畑にはまだまだ謎だらけで思考が着いて行けない。イブが自分をロボットだと言うのが信じられないし、イブの話の中に出てくる怪物の正体もさっぱり訳が分からない。橘や美鞘や昭雄とは元々次元が違うのだから仕方がない。イブはこれでは前に進めないと思い、取り敢えずは自分がロボットなのを高畑に認めてもらわなければ... 続きをみる

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  • 今日は快晴

    昨夜、明日が快晴なら公園で歩いてこようと決めていた。 いつものように午前3時頃、猫のミャーに起こされてシラス干しを与えパソコンを起こしてウクライナ情報を観た後、二度寝した。 6時半に起きて庭に出て「よし!いい天気!」とつぶやきつつ、野菜の苗たちに水をやる。 カインズで5日程前に買ってきた桃太郎(ト... 続きをみる

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  • イブ、原点回帰・その4

    キリクノのメンバーを帰した後、使用中の札に差し替えて5人は応接室に入った。 高畑の隣にイブが座り、テーブルをはさんでゆったりと3名が座れるソファーに左から橘、昭雄、美鞘の順で座った。いつもなら来訪者を応接室に招くと、流れとしてイブがお茶を用意するのが普通なのだが、なぜかイブは席に着いて立ち上がろう... 続きをみる

  • イブ、原点回帰・その3

    「ちょっと俺も外の空気吸ってくるよ」と言い残し、橘が車から降りて行った。 ふと見ると助手席にイブが座ったままでいる。昭雄は「イブさん、休憩とらないんですか?」と声を掛けた。昭雄は既に橘から成り行きを聴いていたので、イブが自分はロボットだと打ち明けた後、どういう行動をとるのか気になった。そして突然打... 続きをみる

  • イブ、原点回帰・その2

    コンビニに着いて駐車場に車を停めると、疲れ切った表情でキリクノのメンバーが降りて行った。昭雄は、まだ起き上がれないでいる美鞘を心配そうに見ている。美鞘は意識はしっかりしていて目も開けているのだが、ショックが尾を引いていて、その影響が体を思うように動かせない状態にしているようだ。昭雄が声を掛けるが、... 続きをみる

  • イブ、原点回帰・その1

    高畑の運転するワゴン車は、工場が見えなくなるまでかなりのスピードで突っ走った。今の日本はどんな細い交通量の少ない道や農道でも舗装されている。されていないとすれば、けもの道くらいだ。私の在所では、一昔前までは年に2回出合いがあって未舗装のくぼみにスコップで小砂利を敷き、地均しする作業を半日掛けてやっ... 続きをみる

  • 美鞘、最大のピンチ・その6

    10メートル先のフェンスまで突っ走るしか残されている先はない。その道は限りなく絶望へ向かう終着点だった。5メートルほど走って後ろを振り返った。 極彩色の怪物が機械群から抜け出て来たところだった。この時ほど、悪い夢であってほしいと願ったことはなかった。しかし走りながらだから、背景がブレて見える一瞬だ... 続きをみる

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  • 父子の決闘・その5

    「僕は父さんを買い被っていた。もうちょっとマシな人だと思ってました。」「まさか僕と戦うために友達を人質に取るなんて。最低だよ。」とハヤテは言った。 「僕は父さんとの戦いを避ける事は出来ないと思っている。だからこうやって修行しているのに。そんな汚い手を使うなんて許せない。」ハヤテは感情を抑えながら淡... 続きをみる

  • 美鞘、最大のピンチ・その5

    イブが階段の踊り場で腰をかがめて屋上の様子を窺う。既にイーグル・アイは元に納めている。 ドアの向こう側からグレート・デストロイの声が聞こえて来たのには驚いた。人間の姿を解き、正体を露わにしたのだ。そして話している相手が美鞘であることは、ほぼ間違いない。彼が元来の姿を見せたのなら必ず美鞘は始末される... 続きをみる

  • 眉毛が自然消滅(;ω;)

    最近、原因不明の脱毛症に悩んでいる。 もちろん頭髪が少なくなってるのは承知の上だが、眉毛がほとんど抜け落ちた。 自分より年老いた人や、同い年の友人を見ても、頭髪はなくても皆眉毛は健在だ。 私の4個上の先輩も太い眉毛を蓄えて?いる(笑)彼に事情を話すと、私の顔をしげしげ見ながら「年を取るほど眉毛は伸... 続きをみる

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  • 美鞘、最大のピンチ・その4

    美鞘は自分が一般人より身体能力が優れているという自信があった。だが、目の前にいる怪物は人ではない。人としてのデーターは全く参考にならない。未無来社長の姿のままなら発揮できない力が原形に戻ったことにより解放されたとしたら、太刀打ちできない気がした。半面、いまの自分は、猫に対する鼠のような存在だが、鼠... 続きをみる

  • 父子の決闘・その4

    立山が日和山の鞍馬家に着いたのは午後4時過ぎ。山では日が暮れるのが早い。既に日差しに日暮れの気配を感じさせる。 山に入る前、立山は山全体が秋色に染まって色鮮やかになってる事に今更ながら気がついた。(この前ハヤテ君に逢いに来た時って、こんなんだったかな?)あまりそういう事に興味を持たない性格らしい。... 続きをみる

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  • 美鞘、最大のピンチ・その3

    美鞘は怪物を見た瞬間、完全に戦意を失った。圧倒され、呑み込まれた。おそらく剣を手にしていたとしても、怯えて体が動かなかっただろう。 体中、ギラギラと異様な色彩。青を主体に紫と赤と緑の縞模様。まるでトカゲの親玉。背丈は2メートルを超えているだろう。体格は地球上の生物で例えるなら月の輪熊。その上、手足... 続きをみる

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  • 美鞘、最大のピンチ・その2

    イブは聴力を最大限にして、女子トイレの洗面台の前で片膝をついている。幸いにも工場内は製造エリア以外、水を打ったように静かだ。 微かにヒタリ、ヒタリと靴音が聴こえる。だが、その靴音が美鞘のものだとの確証はない。玄関の陰で素早く組み立てたイーグル・アイを再び使った。 このトイレに辿り着くのにも使ったの... 続きをみる

  • 美鞘、最大のピンチ・その1

    (まずい、皆が車に戻りかけてる)急いでワゴンまで戻り、着替えなければ正体がばれる。衣服は車の中に置いてきた。人工頭脳が目まぐるしく計算し出した。元のコースを辿ると、レベル2で駆けても間に合わないし危険だ。戻らず突き進む方に賭けようと思い、そっとドアを開け屋外に出た。辺りを警戒しながら見渡したが人影... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その17

    イブは全体に星が散りばめてあるような巨大なタンクを見上げていた。移動しながら観察すると、光の屈折で作用するのか、本体の色が滑らかに変化していく。だから、この金属の持つ本来の色は分からない。もしかすると、この虹色が本来の地色なのかもしれないとイブは思った。 多分だがこの中に地球人を滅ぼす素となる物が... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その16

    鉄製のドアを少し開け中の様子を窺った。人間であれば感の鋭い者なら、人や動物の気配を察する者もいるだろうが、イブはロボットだ。視得た物、聴いたものだけが人工頭脳の機能の対象となる。そういう点では、機械より人間の方が優れていると云える。ただ、心臓部で常にエネルギーを供給している地球外物体の『赤い石』は... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その15

    イブの人工頭脳がこの先の行動を模索する。リフターがひとり作業中。荷積み中のトラック運転手は運転台から降りて、その作業を見ている。 荷積みの順番待ちをしている残り2台の運転手たちは、各々トラックの中で待機中である。 彼らの前を走り抜けるのか、それともジャンプをするのか?ジャンプした場合どうしても一度... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その11

    美鞘たちが応接室で未無来社長と会話をしている頃、イブはワゴン車の中にいた。まさか工場内に入らず、車中に残っているなどと、会社側は思わないだろう。 いかに警備員でも大勢乗っている来訪者の一人ひとりをチェックすることはできない筈だ。イブは高畑に薬の効果が現れ、頭痛が治まるまで車内で休んでいたいと願い出... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その14

    イブはグレートデストロイと対峙するかもしれないからと、自室のクローゼットの片隅に隠している布バッグを持って来ていた。 その中から手のひらサイズのメイクケースを取り出すと、蓋を開けて黄色いコスチューム引っ張り出した。それを目の前に翳すと目にも止まらぬ早さで着替えた。(あっ、この色。こんな時には目立ち... 続きをみる

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  • 父子の決闘・その3

    居間で付けっぱなしのテレビがバラエティー番組をやっている。レポーターが何やら長野県の片田舎で聞き込み報道をしているようだ。テロップには『若い女性の行方不明者続出‼家出?それとも事件?』と銘打ってある。農家の男性にマイクを向け話を聴いている。 年老いた男性は「今時神隠しなんて言えば笑われるかも知れん... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その13

    未無来社長の後に付いて、一行はぞろぞろと歩いて行く。オートメーション化された真新しい近代的な設備が、天井の照明を反射して眩しい。 進行方向に隙間なく茶色の瓶が並んで移動していく様は、感動すら覚える。要所要所で停止し金属製のノズルが下りて適量の液体を注入していく。 それを規則正しく繰り返している。ス... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その12

    総務の中村が湯呑に冷茶を入れた大きな盆を持って入って来た。 みんなで礼を言って飲みながら、社長の話を聞いている。 「うちの工場は現在『ギガ』のみ製造しています。24時間体制で稼働していますが、それでも間に合わない程好調な売れ行きなので、増設を予定してます。製造過程は全てオートメーション化されていて... 続きをみる

  • すみませんm(_ _)m

    あまり意識せずに下書きの完了ボタンを押し、その後に公開ボタンを押すのですが何らかのアクシデントで未公開のままになっている章が複数見つかりました。これは小説としては致命的ミス。申し訳ありませんでした。

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  • 父子の決闘・その2

    「それにしてもこちら側としては酷く不利な状況よね」と冴子。「時間的余裕だろ?キツ過ぎる」「しかしあの場では異を唱える余裕がなかった。ハヤテ君の事を思えば、後2.3日は引き延ばしたかったんだが」「だけど清志の精神的なダメージを考えると、一日でも早い方が良い。長引けばあいつの心身は持たんだろう」「..... 続きをみる

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  • 父子の決闘.その1

    立山がふと思い立ったように携帯を取り出した。「ちょっとハヤテ君に電話してみるわ。出てくれれば良いけど」時間は2時前になっていた。冴子が黙って立山の耳元を見ている。すると数秒で立山の口元が動いた。「おお、ハヤテ君?ははは、その声の感じでは調子良さそうだな。」「うん、、、うん。そうか〜、もうそんなレベ... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その10

    そこのお嬢さんとはどこかでお会いしたことがあると言われ、美鞘は背中に冷や汗が流れた。 ミラクルドリンク・ギガが大好評で売れているので、最近TVによく出ていて顔は承知している。 しかし目の当たりに見る社長の印象は全く違って見えた。「えっ?そうですか?・・・。私のような顔立ちの女の子はたくさんいますよ... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その9

    コンビニを出て工場に向かった一行は、正門を抜けて警備室前で停まった。高畑だけが降り、窓口で手続きを済ませて来た。駐車場に向かうと未無来製薬のロゴが入った社用車が3台停まっており、警備員に預かった駐車カードの番号のスペースに停めた。既に社員がひとり出迎えに来ていた。応接室に案内され、キリクノのメンバ... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その8

    昭雄と美鞘もとりあえずはワゴン車を降りて、外の空気を吸おうとコンビニの方に歩いて行った。 こんな田舎でも駐車場には乗用車が3台停まっている。キリクノの連中は既に店内に入ったらしく姿が見えない。ふと見ると店の外に設置してある吸い殻入れの前に橘が立っていた。 橘のタバコを吸っている姿をふたりとも見たこ... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その7

    都内では通勤時間帯で少しの区間、渋滞に巻き込まれたが、そんなことはすべて織り込み済だったから、高畑の運転は落ち着いたものだった。そのうちに都心から山間部に向かう程に交通量は少なくなってきて、快適に走行することができた。 出発して1時間ほど経った頃、目的の工場が見えて来た。広大な敷地に、真新しい3階... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その6

    その夜の橘ら3人は、なかなか寝付けなかった。自宅でなかったことも勿論あるが、明日は、いよいよ敵陣営に乗り込むのだ。平常心でいられるわけがない。 最悪の場合、対決するかもしれないし、そこで命を喪うかも知れないのだ。 10畳ほどの宿泊室、二部屋に男女が分かれて就寝した。 事務所や応接室に、適当に寄り集... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その5

    美鞘が熱い視線を送る、完璧な容姿を持つイブという女性とは。 科学技術界きっての天才と称されながら、変わり者・異端児と疎まれ、消息を絶つように辺鄙な山の一軒家に研究室を設けて、所 典夫が造り上げた超人型ロボットだ。 イブは人工頭脳に感情回路を組み込まれているので自己進化を続けることができる上、心臓部... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その4

    夜の8時前、橘ら一行はライトオン・ミュージックのビルにある、応接室にいた。 マネージャーの高畑と事務員のイブが出迎えてくれ、橘達の為に気を利かせサンドイッチとコーヒーがテーブルに並べてあった。皆は、というより橘は、その好意に殊の外感謝し喜んだ。「たぶん橘さんのことだからと思ってね」と屈託なく笑い、... 続きをみる

  • ギガ製造工場・その3

    橘と昭雄が対座シートに並んで座り、対面に美鞘が座っている。彼らは東京行きの急行列車に乗り込んだ。彼らの最寄駅からではローカルしか停まらないので、時間を考慮して長野駅まで橘の車は足を延ばした。 名目上、学校新聞記者として訪問する訳だから私服ではなく、昭雄はカッターシャツに学生ズボン。それに、いつもの... 続きをみる

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  • ギガ製造工場・その2

    昭雄が学校から帰ると、それを待っていたかの様に電話が掛かってきた。受話器を取り「もしもし・・・」と言うが早いか、「おう!昭雄か!俺だ、俺だ!」馴染の声が耳に響いて痛い。橘は地声が大きいうえに話し方が荒っぽい。つい、受話器を耳から数センチ離した。「今日の昼な、高畑マネージャーから携帯に掛かってきたぞ... 続きをみる

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  • ミラクルドリンク・ギガ製造工場・その1

    昨夜、女学生の由紀の血を吸い取り、工場敷地内にある未無来しか入ることが許されない建屋に入って巨大なタンクに排出した。そして、工場の近くの山に隠してある宇宙船の中のカプセルに入り一夜を過ごした怪物が事務所に戻った。一番奥にあるデスクの椅子に座ると総務の中村が、書類を持って前に立った。「社長、例のキリ... 続きをみる

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  • 怪物の餌食・その4

    未無来に咬まれた後、何の抵抗もせず、由紀は目を閉じた。その姿はサバンナでガゼルがライオンの餌食となった時の潔さに似て、哀れに思えた。 由紀は静かに涙を流し、今日の出来事を思い出していた。総会が滞りなく終わった後、由紀は嬉しくて竹内顧問に感謝の意を伝えに行った。竹内は、見た目冷たい印象を受けるが、実... 続きをみる

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  • 怪物の餌食・その3

    「あいたた・・いきなり暴力ですか?おとなしく帰してあげようと思ったんだすけどね~。あと一年ぐらいは長生きできたかも知れない。」 紳士、いや未無来社長は独り言のように呟きながら、依然として無防備な体勢で浩二の前に立つ。浩二は本気で重傷を負わそうと考えていた。 猫足立ちに構えると、風のように相手の懐に... 続きをみる

  • 怪物の餌食・その2

    学校から家まで自転車で20分ほど。秋の日没は驚くほど早い。由紀は携帯から母にクラブで遅くなった事を話し校門を出たのだった。 母は、バスで帰ることを勧めたが、大丈夫だよと軽くいなした。母は田舎道には、外灯の設置していない場所も多く、最近も、不審者を由紀の通学路の途中の松林のなかで見掛けたとの情報もあ... 続きをみる

  • 怪物の餌食・その1

    「きゃ~、すっかり遅くなっちゃったww」群馬県立の女子高2年生、由紀は必死に自転車のペダルを漕いだ。 一応、演劇部に所属しているが、あまり活動に熱心ではなく何かと言い訳をしてサボタージュしている。だが今日は先輩の麻友が昼休みに教室まで来て呼び出しをくらった。「今日は大事な話し合いがあるから、絶対に... 続きをみる

  • イブの決意・その22

    「どうぞ、みてもらっても構いません」美鞘は無造作に剣を差し出した。イブが一歩前に出る。手の平を剣の下に持っていき、美鞘が握っている手を離せば落下し、必然的にイブがキャッチする構図だ。美鞘が手の指を全部広げた。剣がイブに渡った瞬間「あっ!」と言う声とともにイブに体勢が崩れ、そのまま床に激突して『ガゴ... 続きをみる

  • イブの決意・その21

    「あっ、いえ・・・」キリクノのコンサートでの替え玉騒動で、何もしていなかった昭雄は恐縮し、消え入るような小さな声で応えた。 昭雄は今でも、あの時とった対策が良かったのか悪かったのか、よくわからない。だが、キリクノのファンを欺いた事に変わりはない。昭雄は因果応報はこの世に存在していると思っているから... 続きをみる