イブ、原点回帰・その5
高畑にはまだまだ謎だらけで思考が着いて行けない。イブが自分をロボットだと言うのが信じられないし、イブの話の中に出てくる怪物の正体もさっぱり訳が分からない。橘や美鞘や昭雄とは元々次元が違うのだから仕方がない。イブはこれでは前に進めないと思い、取り敢えずは自分がロボットなのを高畑に認めてもらわなければ... 続きをみる
家庭菜園と、趣味での小説
高畑にはまだまだ謎だらけで思考が着いて行けない。イブが自分をロボットだと言うのが信じられないし、イブの話の中に出てくる怪物の正体もさっぱり訳が分からない。橘や美鞘や昭雄とは元々次元が違うのだから仕方がない。イブはこれでは前に進めないと思い、取り敢えずは自分がロボットなのを高畑に認めてもらわなければ... 続きをみる
「つまりだな、君は現実のなかで脳が創りだした夢を観ていた。心が君の周辺の物を変化させた。これは唯心論の定義みたいじゃないか?」 「だが唯心論や観念論提唱者は、ただ単に唯物論に対して反論材料として用いただけとの風評が強くある。つまり、嫌がらせだ。」 「私としては全て世の中、物体のみ存在し、心や念や精... 続きをみる
「2週間後に来院して下さい抜糸しますから」そう言われて服を着せられ戻って来たのは良いけれど、日課の毛繕いができない苛立ちが日々募って来たらしい。手術後10日程経って、私が仕事から帰って来たら、後ろ足を渡してボタン止めしてある紐が外れて、床に着いている。ひと目でうんちが付着しているのが分かる。病院側... 続きをみる
イブが階段の踊り場で腰をかがめて屋上の様子を窺う。既にイーグル・アイは元に納めている。 ドアの向こう側からグレート・デストロイの声が聞こえて来たのには驚いた。人間の姿を解き、正体を露わにしたのだ。そして話している相手が美鞘であることは、ほぼ間違いない。彼が元来の姿を見せたのなら必ず美鞘は始末される... 続きをみる
そこのお嬢さんとはどこかでお会いしたことがあると言われ、美鞘は背中に冷や汗が流れた。 ミラクルドリンク・ギガが大好評で売れているので、最近TVによく出ていて顔は承知している。 しかし目の当たりに見る社長の印象は全く違って見えた。「えっ?そうですか?・・・。私のような顔立ちの女の子はたくさんいますよ... 続きをみる
橘が昭雄に今週の日曜日に会えないかと電話すると、即ОKとの返事が返ってきた。(こいつ、余程暇を持て余してるんだな~。そういえば俺が立哨している時、挨拶代わりに『何か面白いことないですか?』だもんな~)一度署長に注意を受けてから、長話しはできなくなったので、最近ではお互いに心得ている。空手の練習日ま... 続きをみる
「いや、どうもお待たせしました」応接室のソファーに座っている橘とイブに声をかけ、高畑が対面のソファーに掛ける。 彼等が書斎をでて5分ほど、殆ど待っていると云うほど時間は経っていなかったのだが。 「社長と相談した結果、採用させて頂くこととなりました」そういってイブの反応を見る。 なるほど、殆ど表情に... 続きをみる
美鞘はワザと(やれやれ・・・)という顔付きをして立ち上がった。 昭雄はニコニコ笑って目を輝かせている。ガッツも嬉しそうに尻尾を振っている。 「じゃあ、やるかー!」」美鞘は気合の入った声を上げた。何が始まるのか 浮き浮き顔で昭雄が観ている。美鞘は「シュッ」と剣を鞘に収めた。すると柄と鞘との境目が溶け... 続きをみる
美鞘が選ばれし者だと分かった日から、継子は美鞘をどのように育てていけばよいのか日々悩んでいた。そんな親の思いをよそに、娘は日を追う毎に心身共々すくすくと成長し、目を瞠る程に輝きを増してくるのであった。小学校を卒業する頃には、並みのアイドル顔負けの端整な容姿を備えていた。本人はそんなことはお構い無し... 続きをみる
この章は18歳未満お断りです^^;小説の流れ上、どうしても必要だと判断し、少しだけエロい筋書きとなっておりますので><;。よいこのみなさんや真面目な方々は、す~っと流し読みしていってくださいね^^; そのドリンクを飲んだ瞬間、言い様のない強烈な生臭さと『ドロリ』とした粘リ気のある液を喉元が本能的に... 続きをみる
前回と前々回はファイザー、今回はモデルナ。以前同様、当日と次の日腕に鈍痛がしていたがそれも治まった。人によれば高熱が出て2.3日寝込むものもいるという。イヤミな同僚と話すと、接種後の体調が軽い者は効き目が薄いかも知れんぞと何の根拠もなくのたまった。こう言うデマを流す輩が少なからず居る。そう言う者に... 続きをみる
この大型ショッピング・センターは広大な立地面積を誇るが高さは然程ない。階は1階と2階だけだ。1Fは西から電化製品や靴屋、本屋、軽食・ファースト・フード店があり、東側に薬や化粧品売り場。そして最も大きくスペースをとり食料品売り場がある。それらの中央に位置する所にイベント広場があり、土、日祝祭日には幼... 続きをみる
2,3年後に今の家を出て安アパートに住もうと思っている。 妻子と別れ現在一人暮らしの身、子供たちもこの家を継ぐ気はないと はっきり言ってることだし、いずれは廃屋となる運命。ならば残りの2,30年の人生は私の自由にさせてもらいたい。姉妹と子供たちには了承をとってある。厄介なのは叔父叔母連中だが、何と... 続きをみる
夜勤明けから合わせて二日と半日休みでしたが、コロナのせいで不要不急な時は外出自粛を実施。 いつもなら友人と近くの喫茶店でモーニングコーヒー飲みながら、時間つぶししているんですが、極力出歩かない様心得ました。 実は今日家の有線放送で(毎朝7時半に役場や教育関係が町内の情報を知らせてくれる)、町内で2... 続きをみる
昨日、ホームセンターに行ったら西瓜の苗が売っていました。衝動買いをしてしまいました。大玉と小玉、値段は同じ198円。欲の張った私は、大玉を選んだんだけど、上手く栽培できていざ食べる段になれば、独り者なら小玉のほうがいいでしょうね~(笑) ジャガイモの生育が目覚ましく、もっと深いプランターにするべき... 続きをみる
まっとんの見ている雑誌は【週刊実態】という、スクープを写真と解説で構成する週刊誌。やくざの抗争や風俗、はたまた芸能界の裏側を、まことしやかにルポしていて、その手が大好きな暇を持て余している読者をお得意様としている。 眉唾物も多いが、時に物凄い大ネタを載せることもこの業界では知れ渡っている。 しかし... 続きをみる
車内と云うのは、なんとなく運転手の性格が顕れるものだ。狭い空間にたくさんの物が置けるわけではない。それでも乗っていて気持ちの良い車内、なんとなく不潔だと感じる車内。それと共に、乗った瞬間から、降りたい衝動に駆られるほど鼻を突く臭いが染み付いている車。降りられない状況なら、さり気なく窓を空かして外の... 続きをみる
「おっとっと、済まない。つい興奮しちまってな」慌て衿から手を離し、両肩をポンポンと叩いてきた。 何はともあれ酷い目には会わないで済みそうだ。それでも緊張は少しも解けそうにない。 黙って下を向いていると、ズボンのポケットから札入れの様な物を取り出した。(えっ?お金、くれるのか)驚いて目をパチクリして... 続きをみる
まさか今日電車を乗り継ぎ、佐田駅からバスに乗ってこの野花公園に着いてすぐに博士に出会えるとは思わなかったので、イブはさすがに驚きを隠せなかった。隣に居る白衣の上に紺のカーディガンを羽織った女性が怪訝そうな表情でイブの顔をまじまじと見ている。 だがイブは博士に釘付けとなっており全く眼中にもない。即座... 続きをみる
コンビニに着いて駐車場に車を停めると、疲れ切った表情でキリクノのメンバーが降りて行った。昭雄は、まだ起き上がれないでいる美鞘を心配そうに見ている。美鞘は意識はしっかりしていて目も開けているのだが、ショックが尾を引いていて、その影響が体を思うように動かせない状態にしているようだ。昭雄が声を掛けるが、... 続きをみる
最近、原因不明の脱毛症に悩んでいる。 もちろん頭髪が少なくなってるのは承知の上だが、眉毛がほとんど抜け落ちた。 自分より年老いた人や、同い年の友人を見ても、頭髪はなくても皆眉毛は健在だ。 私の4個上の先輩も太い眉毛を蓄えて?いる(笑)彼に事情を話すと、私の顔をしげしげ見ながら「年を取るほど眉毛は伸... 続きをみる
イブは聴力を最大限にして、女子トイレの洗面台の前で片膝をついている。幸いにも工場内は製造エリア以外、水を打ったように静かだ。 微かにヒタリ、ヒタリと靴音が聴こえる。だが、その靴音が美鞘のものだとの確証はない。玄関の陰で素早く組み立てたイーグル・アイを再び使った。 このトイレに辿り着くのにも使ったの... 続きをみる
イブは全体に星が散りばめてあるような巨大なタンクを見上げていた。移動しながら観察すると、光の屈折で作用するのか、本体の色が滑らかに変化していく。だから、この金属の持つ本来の色は分からない。もしかすると、この虹色が本来の地色なのかもしれないとイブは思った。 多分だがこの中に地球人を滅ぼす素となる物が... 続きをみる
未無来社長の後に付いて、一行はぞろぞろと歩いて行く。オートメーション化された真新しい近代的な設備が、天井の照明を反射して眩しい。 進行方向に隙間なく茶色の瓶が並んで移動していく様は、感動すら覚える。要所要所で停止し金属製のノズルが下りて適量の液体を注入していく。 それを規則正しく繰り返している。ス... 続きをみる
未無来がスクランブル交差点で観たトピックを、同日の夜遅くに放送する報道番組でイブも観ていた。 イブは自分が勤めているスーパーで、あの怪物の来訪を受けた日以降、ニュースや報道を常に神経を尖らせみていた。 イブのなかの赤い石は、未無来が宇宙的に恐れられる『グレート・デストロイ』と同一の生物だと瞬時に認... 続きをみる
昭雄は美鞘の目をじっと見つめて聞き入った。そして美鞘が飲み物を口に運んで一息着いたのを見て、微笑んでこう言った。「美鞘さん。僕で良けりゃあ喜んで協 力させてもらうよ, どんな些細なことでも遠慮なく言ってくれていいよ。」「おそら く途轍もなく強い相手だと思うけど、その剣の力さえ発動することが出来るな... 続きをみる
気がつけば、太陽は二人の真上から強烈な光射を降り注いでいた。幾ら木陰に居てもちょっとキツイ。「暑いね~!北見さん、僕ん家に行こうか~.。此処よりかマシだよ?」「え?」ちらっと家を見た。(どうしようか~?)「用事ある の?」っと昭雄。「僕、母さんと二人暮らしなんだけど母さんパートに行ってて 居ないん... 続きをみる
はや夏休み~! 引越しや転校した学校、ご近所の挨拶回りやお付き合いなんかで、瞬く間に月日が過ぎていった感がある。やっと落ち着いたと思ったら夏休み。 でもこれっていいかも~。月光の剣を試す時! 学校から帰って家に居る時は剣を片時も離さないでいた。自分の一部と化、しようと心掛けたのだ。間違いなく近い将... 続きをみる
一体どうなっているのか?抜き身自体が色光を放っている。不思議で魅力的なそのやいばに一同は目を奪われた。ハッと我に返った美鞘が、 皆に「もうここを出よう。」と促した。お昼前、暗い祠から急に明るい所に戻ったので、皆一様に目を細め顔をしかめた。ふと美鞘はこの剣がどれほどの切れ味を持っているのか試してみた... 続きをみる
継正は毎夜異星での夢を見る。江戸時代宇宙に対してどこまでの知識があったかは分からないが、幸いにも継正は物事に柔軟な考え方が出来るのか、 受け入れるのは早かったようだ。だから異星人を認めたし、彼からの話の内容も信用した。異星人から止められたことがひとつ。書き物として残さない事。第三者の者が開封して大... 続きをみる
厚労省のトップに居座ってるその男は、加藤と同期であった。 不器用な彼とは正反対に、あらゆる汚い手を使いまくって最高速で 今の地位に登りつめた男である。同期ゆえに、互いの胸の奥で 微妙に意識する存在であった。片や優越感と蔑みであり、片や誰よりも遠避けたい世界で最も嫌な男なのである。その彼から呼び出さ... 続きをみる
(あ~、ここだ、ここだ。)地図らしき物を手にし、ようやくたどり着いたと云わんばかりに『ふーっ!』とひとつタメ息をついて加藤は玄関前に立った。彼は厚生労働省の外回りで、申請登録を受けてここに訪れたのだった。ビルのテナントに金看板で「医療研究所 所長 未無来 統一」(みむら・・ふざけた苗字。偽名だなこ... 続きをみる
次の日の午前10時過ぎ、立山はまだら組が所有するビルの地下駐車場の中に車を停め、その中でシートを倒してタバコを吸っていた。煙が籠るので、両方のサイドウインドウを半分開け、外気を取り込んでいる。この駐車場に入る前に、「喫茶まったり」に組長と龍二がいないか車内から確認したが、いつもの席に人影がなかった... 続きをみる
山の日暮れは早い。午後4時半を過ぎると、もう辺りは薄暗くなってきて(今日はこれくらいにしておこう)と天狗の面を外し額の汗をぬぐった。 原っぱから家に向かう道すがら、ハヤテは疲れ切った足取りでトボトボと歩いてはいるが気持ちは充実していた。何度も崖の上からダイビングを繰り返しているうちに、段々と翼を動... 続きをみる
一本歯下駄に指を通しながら「ちょっと出かけてきます。」と店を出たのが10時前。店の前は、本道から外れた枝道だから車の行き来も少ない。しかも通勤時間帯はとっくに過ぎている。ハヤテは、のんびりと街並みを眺めながら歩いている。本道に入ると、さすがに騒音が激しくなる。山を下りた当初に受けたカルチャーショッ... 続きをみる
「私は随分と悩みました。大学4年生になっていて、周りは皆、就活に励んでいます。今になってマルサンから方向転換は、目標を失うことに等しい。ですが、現状を見ると入社できたとしても魅力の持てない箱の中で、終身勤め上げなければならない。もしかして、喜びも見つけられず苦痛だけの日々を定年まで続けなければなら... 続きをみる
伊藤は少しイラついていた。店長の大学生時代の話はいつまで続くのかと。祖父の偉大さは赤の他人に言われなくても俺はよ~く解っている。今は時々しか会う機会がないが、幼少の頃はとても可愛がってもらった。祖父から直接仕事の話なんか子供の自分には話すわけがなかったが、両親から事ある毎に偉業を聞かされ育ったから... 続きをみる
薄暗い通路を通り、冴えない表情の伊藤が事務所に入っていく。社員たちは、いつもの様に机に向かってパソコンの操作や、打ち合わせをしているが、雰囲気がいままでと違っていると感じた。それは、伊藤が入室した途端に変化したものだと気付く。(皆が俺を意識している。すでに俺の素性が広まったか?) 「おい、北村~。... 続きをみる
ふたりを乗せた車があざ笑うように伊藤の目の前を通り、走り去っていった。ドアの外に出ていた社員や野次馬達も、ひとりふたりと店内に戻って行く。 悔しさに唇を噛み締めていた伊藤だったが、何かを思いついたように従業員通用口の方に駆け出した。従業員通用口は、ひと気のない店の裏側の一角にあった。従業員のみが出... 続きをみる
レンタカーの適度にエアコンが効いている車内でシートを倒し、立山は両手を頭の後ろで組んで目を閉じている。 清志は、デパートの正面玄関の方を呆然と見て冴子らが出てくるのを待っている。 「あれ?!立山さん!あれ、響さん達じゃないいですか?」その言葉に立山が体を起し、出入り口を見た。「何か、変じゃないです... 続きをみる
伊藤が、いきなり専属キャラクター云々と口走ったので冴子たちより店長がびっくり顔で彼を見ている。目の前に置かれたコーヒーも目に入らないようだ。 「い、伊藤君、そりゃあ先走り過ぎだよ~。海のものとも山のものとも・・・いや、失礼。と、とにかく何の肩書きもない君が勝手に推し進めることじゃないよ。今日のとこ... 続きをみる
「やばいことになっちまったなww」2Fの通路をひた走りながら、目を皿の様にして冴子を探すハヤテ。 ふと、目の端に何かが引っかかった。急停止し、よく視ると婦人服売り場の柱の影からニョキッと腕が出て手招きしている。 (もしや、あれは・・・!)ハヤテは柱の影に近づいた。やはり、冴子だった。姿勢を屈め「「... 続きをみる
やがて一同は郊外にある大型ショッピング・センターに着いた。広大な駐車場と、どっしりとした存在感のある建物。遠くからでも見える大きな看板。 ハヤテは「わ~すげww!僕が住んでた日和山よりでかいんじゃないんかな~!」と、思わず感嘆の声を上げた。 そして、色とりどりに空に浮かんでいるアドバルーンを興味深... 続きをみる
皆は再びクラブに戻った。いつの間にか一般客は居なくなっていた。ママが帰したのだろう。元のテーブル席に組長と若い衆がふたり。龍二と立山も元の止まり木に座って、斑目だけが出口に近い一番端の止まり木に移動して死人の様に俯いたまま微動だにしていない。 立山が他の者に聴こえない様に龍二の耳元で囁くように話す... 続きをみる
「おう幸恵、久しぶりだな。」上機嫌の斑目が、カウンターの中で止まり木(一本足のスツール)に座っている立山達の相手をしている幸恵に声を掛けた。 テーブル席で他の客についていたママさんが、驚いた顔をしてあたふたと駆け寄ってきた時には、彼らに続いて5人の若い衆が入ってきたのと同時だった。 ママさんのもて... 続きをみる
冴子はハヤテを抱きしめながら鞍馬父子の行く末を心底嘆いた。 今の龍にぃには、優しく思いやりがあったかった十代の頃の面影が欠片も見当たらない。たったひとりの実の息子を傷つけ、いや死なせることを目的に執念を燃やし生きている。龍にぃは暗闇に住んでいる鬼のようだ。そして、暗闇よりもっと深い地獄へと進もうと... 続きをみる
「ぷはっ!何ですか、これ?面白い飲み物ですね。舌にピリピリくる。」「でも、甘味もあってそんなにわるくない。」 そういって、少しずつ飲み込んでいる。(さすが、適応力あるな)と、立山がコーヒーを、飲みながら見ている。 「ここ暑いから、車に戻って飲もう。」冴子の為に、もう1本缶コーヒーを買って車に戻った... 続きをみる
山崎脳神経内科は市街地から少し離れた、緑の多い環境の良い処に建っていた。 まだ年数が然程経っていないようで、モダン且つ機能美を併せ持った、見た目にも綺麗な病院であった。 診察客用駐車場には、3台しか車は停まっておらず、冴子は、待合に時間が取られる事はないだろうと、ひとまず予測し安心した。 冴子と清... 続きをみる